マスタリングとはファイナルプロセスです!!

音楽を作って仕上げるまでの行程をいつか書いたとは思うけど、


作編曲及びメンバー集め(ミュージシャンの仕事)

レコーディング

エディティング(編集)

ミキシング(ミックス)

マスタリング(プリマスタリングと呼ぶ人も居る)

QC(クオリティコントロール

CDプレスやデジタル配信など


マスタリングは、オーディオ処理の一番最後のプロセスです。なので、マスタリングのスタジオへやってくるオーディオファイルは、ミックス後のものであることが想定されています。マスタリングのお仕事とは、トラック間のレベルマッチ、聞いて違和感がないように処理する事のほかに、CDのトラックオーダー、曲間の調整等を行うのが作業なのです。


ところがこのお仕事、非常に誤解が多いのです。音圧を上げる(上がる)のも仕事の一環ではあるのですが、適切に上げる為には3-6dBのルームがあることが望ましいのです。L2かなんかをマスタートラックに入れて音圧を既に上げちゃった音源を処理することは、、、やれって言われればやりますが、やっていいことは一つもありません。こちらでちゃんとしたリミッターをかけますのでやらないでください!!


数日前のクライアントさんで、インストのトラックのマスターをボーカルミックスより前にやって欲しいとかいう変なリクエストが来ました。マスタリングをした事がない方だったからか説明するのも時間を要したんですが。。。


楽器だけのトラックをマスターしてあとからボーカルを足しちゃうと、二つの違う行程のものが混ざっちゃいます。マスタリングの本来の目的である、音圧を調整し、全トラックが違和感なく聞こえるようにという事とは違う事になってしまいます。ボーカルだけ違う行程のものにするということは、カラオケみたいな感じになってしまうってことになります。


クライアントさんのご希望で、ボーカルなしのミックスとボーカル有りのミックスを送っていただき、ボーカルなしのものを同じエフェクトのセッティングでバウンスしてくださいと言われる事もありますが、これはあくまでも彼らが練習用かなんかに使うためのものであります。