ozone4でExpand

izotope ozone4は、$250くらいのマスタリングソフトウェア
で、EQ, Reverb, Limiter, Multedband Exciter, Multedband Dynamics,
Multedband Stereo Imaging,
の6種のプラグインを備えています。


これ一つで何でも!というソフトウェアなんですが、
さすがに安いので、クオリティを求めれば難しいところ
ですが、値段の割には重宝できると思います。


さて、一昨日の珍客その2


たまに、というか、結構よくある話で、エンジニアサイドと
してはミキシング/マスタリングには役割があり、
ミックス後にできる事は限られているのですが、
それを理解していないクライアントさんは結構
いらっしゃるのです。


珍客2は、立ち会いマスタリングの日には、
ミックスには満足している、僕の出会ったミキシング
エンジニアは最高だった!!と語っておられました。


マスター後、referenceCDをクライアントさんに渡し、
後日修正があったらやりますよ(追徴料金は発生するけど)
という事になっているんですが、


ジョナサン「この人がさ、僕にスネアの音を大きくしてくれ
ってさ。」


私「(さすがにこういう珍客には慣れて来たので、
今更驚く事もなくなったけど)hmmmm...」


ハイ。常識的に考えて、ミキシングの時にそのバランスは
取っておくべきであり、マスター後にスネアが埋もれて
小さくなるなんて事は有り得ません。よっぽど下手な
マスターをしてれば別ですが。

しかし、マスタリングエンジニアであっても要求されれば
ベストを尽くすしかないのです。

そこで、ジョナサンが教えてくれたテクニックが、
izotope ozoneを使った技。
勿論、他のプラグインやコンプレッサーでもできます。

今回使っていたのが、Multedband Dynamicsの
Expansionでした。
同列に存在する、Multedband CompやLimiterは
あんまり音が
よくないらしいのですが、Expansionは結構使えるよ、と。


Ratioがだいたい1:1.2くらい、特定の帯域(この場合は
スネアのhiが聞こえる7〜8kHzあたりをExpand
していました。


さっきまで埋もれていたスネアが見事に
聞こえるようになりました。


ミックス時のように各トラックごとのコントロール
できない為、
作業をした事に寄って他の音が犠牲にならないよう、
注意深くやらなければなりません。


ベストな方法はやはり、ミックスの段階で
しっかりとバランスを聞き、そこでミキシング
エンジニアにしっかり仕事をしてもらう事でが、、、。


izotope ozone4, upward Expansion丁度こんな感じの
設定だったと思います。