ビット数とディザリング

Pro Toolsで新規セッションを作るとき、サンプルレート+ビット数を
指定しなければなりません。

さて、今日はこの「ビット数」に関して書きたいと思います。

その前に、コンピュータの事について。
コンピュータは、全ての情報処理を2進数の数値で行います。
数字の0と1だけで処理を行う訳ですが。
ビットとは2進数の桁数。
2進数で演算処理を何桁までしますか?というのがビット数の指定
に当たります。

よく使われるのはレコーディング時は24ビット。
CDの標準は16ビットなので、マスタリングの時に
16ビットに落とさなければならないのですが、
コンピュータでその処理を行うと、、、
単に、24-16=8ビット分の0と1
で構成される情報を単純に全て切り捨ててしまいます。
2進数での8桁分、、、相当な情報量なのでかなり音質は
落ちてしまうという訳です。
聴覚上は、ノイズがのったように聴こえます。

では、そうならないようにする為には????
”リディザリング”という処理を行います。
"リディザリング”とは、24bitから16bitに落とす前に、
”ディザー”と呼ばれるとても低いレベルのノイズシグナルを
加えるのですが、そのことにより、切り落とされる予定の
17bit間〜24bit間の詳細な情報を底上げし、擬似的に16bit
にしたときに24bitの音質と変化を少なくするという原理です。

24bitから16bitへ移行するときは、"Dither"を加えてくださいね。