サンプルレート

アメリカに来て、私はとても英語に苦労をしました。
まあ、理由は勉強不足やらなんやらあるのですが。

バークリーでは、入学者全員の必須科目に、
"Introduction to Music Tech"
という科目があるのですが、もう、これがかなりキツかったです。
専門用語を英語でというのは当時の私の英語力では(今でもですが)
相当大変だったのですが、この手の文献を日本語のサイトでリサーチ
するも、


とてもわかりにくい!

そして

自分の欲しい情報にたどり着くのに死ぬほど時間がかかった!

からです。
この科目で取り扱われている内容は、ミュージシャンが
知っていても全く損はないと思うんですが、大人数で2時間
講義を聞きっぱなしの授業なので、

人気がない!

んですが、実は、大事な事がしゃべられていて、
殆どの人が何をやったか全く覚えていないので、後に
宅録機材を使うようになると、1度や2度はテンパります。

私自身、ごく最近になっても凡ミスを見抜けなかった
事があります。

前置きが長くなりましたが、今日の内容は「サンプルレート」です。

サンプルレートとは、、、。

アナログ信号をデジタル信号へ変換するとき、
デジタルコンバータ(変換機)は
サンプリングという処理を行います。
1秒当たり、何回サンプルするかというのが「サンプリング」。

サンプルされるとどうなるかと言うと、
元の音とは確実に変わります。

http://www.indiana.edu/~emusic/etext/digital_audio/chapter5_sample.shtml

のサイトの上の青い曲線が元の波形で、それをサンプリングすると
下の赤い線のポイントをデジタルコンバータ(変換機)を読み取ります。
そして、読み取っている部分同士、直線で繋いだ状態の音をデジタル機器は
認識するという仕組みです。

http://wally.cs.iupui.edu/n351/audio/quantize.jpg

の写真を見るとイメージがわくと思いますが、元はサイン波のきれいな
曲線だったものが、階段状になっているのがわかります。

では、CDを聴いたらそんな酷い音がするかと言うと、Noです。

音楽CDの場合は、1秒間に44100回サンプリングされています。(44.1kHzと表示される。)

1秒間に44100回なんて、人間が手動で処理するとすれば
、、、なんて考えただけでも想像を絶しますが、
そこはさすが機械です。

DAT, DVDなど映像系のメディアは、48000回(48kHzと表示される)
が多用。

世の中で現在使われているサンプルレートは、

44.1kHz、その倍の88.2kHz、その倍の176.4kHz
48kHz、その倍の96kHz、その倍の192kHzです。

つまり、この原理に基づけば、
サンプルレート(サンプルする回数)を大きくすればするほど、
より原音に近い信号処理が行われるはずなのですが、、、。

では、サンプルレートが高ければいい音かするのか?

これは、エンジニアによっても、人によっても、意見が分かれます。
理由は色々とあるのですが。

サンプルレートが高くなるとどうなるか?

次回書けたら書きますね〜。

p.s.他人から受け取ったオーディオデータのサンプルレートは何kHzか確認した方がいいぜ!