ソフトウェアのアップデート

ソフトウェアの会社はアップデートの収入に頼っている為、毎年のように改善をし、アップデートする。コンピュータ側のOSアップデートに伴い、各会社はその互換性への対応に追われる。そのため、新しいバージョンへupgradeするのは必然とユーザー側にとっても必須になる。初期費用がハードウェアに比べて多くないので文句を言えるような事ではないのかもしれないが、モノが増えれば増えるほどそれを全てupdateすればそれなりのお金がかかる。


バークリーに入学した時は、学科で必須なソフトウェアは一式、学割強制購入した。その後のupdate金額は、学校を卒業すると一気に学校に居たときのような学割特権がなくなってしまう。学生の時に使っていたソフトウェアはこういった理由でupdateを諦めたものもある。年々、仕事のスタイルに合わせて必要なものは購入しているが、結局のところどこかで使うべきものと使わないものは選別しなければならない。特に、パッケージで配布されているもののupdateは滞る。シリアルナンバーなど必要な情報が説明書の内側だとかとても分かりにくい場所に書いてあったため、引っ越しなどで捨てたくても捨てられなかったりで大変不便である。


ソフトウェアのアップデートによる負担は金銭だけではない。音源がよくなると、必ずCPUに負荷がかかるため、耳あたりのよい音源を使っていてもコンピュータのスペックが年々追いつかなくなる。音源の魅力は理解できるが作業効率を悪くするアップデートをやったところでそのメリットは殆どない。新しい音源に手を出して作品を作って失敗する人の原因は特にこういうところにある。


ギターアンプのシュミレーターなんかは特に、改良が進んだ。いいアンプを持っていなくても、ギターヒーローたちがかつて使っていたアンプを下手なレコーディングをするよりも手軽に再現する事ができる。


ただ、ここでもう一つ思う事がある。自分の持っているギターアンプの音がそんなに使えないものなのか?答えはNoである。自分が持っているアンプ、機材で音を作ってマイクを立ててもそれなりの音は鳴る。これが使えないか?と言われればNoである。そういう理由で、ギターアンプシュミレーターはほぼデモ用に一個、バンドル購入で勝手にくっついてきたものしか所有していない。


では、アンプシュミレーターのメリットとは?めたらやたらにこのようなおもちゃを増やす事には賛成できないが、時間の制約があるとき、デモ用にとりあえず録音しておきたいときには非常に役に立つ。また、ベースのように、家で大きい音を外に出せない楽器の場合は、単純なライン録音ではなく、DIを通してアンプリュミレーターで音を作るという選択肢ができる。